「現代の畸人」リスト2 中島らも
過日、駅前の古書店で中島らもの『牢屋でやせるダイエット』(青春文庫)を発見。懐かしさのあまり購入。
中島らもは、かれの高校から大学への進学の情況になんとなく共感、一時面白くて濫読したことがあったが、飽きてそのまま。しばらくして、死亡記事が出た。その後ご無沙汰。
読んでみると面白く、独特の気分を持った知性が感じられた。
『教養とは、一人で時間を潰すことの出来る能力である。』
という中島らもの言葉に再び痺れて、どんな感じの最後だったのかを知るために、2~3冊関連の本を読んでみた。
本人が書いた『異人伝』は、割合客観的な視点から書いている自伝的随筆。ちょっと面白味に欠ける。自分のことを異人ととらえているが、偉人ではないという捻りか。ただ、異人(まれびと)かというと生き方そのものはそれほどでもないような気もする。しかし、天才であることは間違いない。そして破滅型の多才な人物であろう。
鈴木創士の『烈伝』も史記の列伝のもじりだが、生き方が壮烈であると言いたいのであろう。
あまり、中島らも個人を追及しないで、なにかあの時代の関西の青春とか芸術とかの同時代史になっている。
奥さんの書いた『らも』は、さすがに生身の中島らもを家族関係も含めてよくとらえていると思う。今後、中島らもに関心を持つ人がいれば、この本から入るのだろう。まず読んでいて面白い。
中島らもも当方の中では畸人の一人である。
そういえば『教養とは、一人で時間を潰すことの出来る能力である。』という言葉にふさわしい畸人候補がいる。
佐藤優の『獄中記』にぴったりの言葉である。
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