写楽『三世大谷鬼次の奴江戸兵衛』
千葉市美術館の『新収蔵作品展』に行く。
お目当ては写楽の『三世大谷鬼次の奴江戸兵衛』。東京国立博物館の所蔵品は重文。
見れば見るほど手のあり方など不自然だが、画全体がもともと不自然でそこが魅力だから仕方がない。
この画には、三世大谷鬼次という役者の個性と奴江戸兵衛という役柄が上半身だけで表現されているわけだ。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
千葉市美術館の『新収蔵作品展』に行く。
お目当ては写楽の『三世大谷鬼次の奴江戸兵衛』。東京国立博物館の所蔵品は重文。
見れば見るほど手のあり方など不自然だが、画全体がもともと不自然でそこが魅力だから仕方がない。
この画には、三世大谷鬼次という役者の個性と奴江戸兵衛という役柄が上半身だけで表現されているわけだ。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
『雪舟と水墨画』展(千葉市美術館/岡山県立美術館)へ行く。
まずは牧谿『老子図』に敬意を表する。
次いで、雪舟の『山水図』(倣玉澗)。この絵を見るには、そもそも玉澗について知らなければならない。俄か勉強では、南宋末から元初の画人らしい。省略画法を得意とし、微妙な陰影の変化を表現し個性的な特色をもつ作品を描いたといわれている。
雪舟がそのとおり模写したとすると、結構粗い感じの画で、日本では好まれたものかも知れない。戸田禎佑『牧谿・玉澗』(『水墨美術大系』3という本もあるらしいので、研究する必要がある。
だだ、重要なのは雪舟がいかなるときも、中国に学んだということであり、日本美術は東アジアのなかで考える必要がある。
雪舟の作品といえば、「拙宗等楊」の作品も展示されている。雪舟の前身という説があるが、作品ではどうも伝わってくるものがない。
もう1枚の雪舟の『渡唐天神図』というのもあまり面白くない図柄で、雪舟が描いたのという感じ。
最近、山水図屏風の見かたに感じるところがあったので、雲谷等益の『楼閣山水図屏風』で試してみたところ、どうも俗な空間で行ってみたくない。
それに比べて、鉄斎は掛け軸でも面白くて楽しそうなので喜んで行ってみたい。第一鉄斎自身が楽しんでいるのでどうにもならない。
一方、浦上玉堂は生き方は尊敬もし共感もしているのだが、画のほうはどうにも良さがわからない。多分当方が未熟のせいだろうから、もうしばらく付き合ってみたい。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
本年最後の博物館めぐりは、東京国立博物館へ。 閑静でゆっくり見られる環境。
まずは、国宝室へ。『一遍上人伝絵巻 巻第七』が展示。有名な「京都市屋の念仏踊りの場面」が出ている。ゆっくり見てみると、保存状態も良く、全体に精密な絵で、特に下層民の状態が、詳しく描かれている。
この絵巻については、実際に行ったという説となにか手本があって寺社の部分を描いたという説があるが、岩波文庫の『聖絵』の校注者大橋俊雄の解説は、聖戒を編者としたうえで、聖戒は実際にもう一度回って歩いたとある。
しかし、絵は東京国立博物館の解説で「法眼円伊筆」となっており、画家自身が回って歩いたかどうかは不明である。故に、絵巻の表現に類似の表現が見つかれば、先人の表現を取り入れていることも考えられる。
絵巻では、『清水寺縁起絵巻』が出ている。三条西実隆の詞は、見惚れた。
陶器では、織部の手鉢、扇型蓋物が逸品で、解説を隅から隅まで読んだ。
絵画では若冲の『松梅群鶏図屏風』。鶏を特異な角度から見る奇想の図形と特異な羽の表現だが、雌鳥の表情は可愛い。
東洋館では、ベトナムの染付の優品が特別展示されているが、味わい深いものがある。
今回の収穫は、『厚板』のことを知ったこと。これでまた美の世界が、また少し広がった。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
国立歴史民俗博物館と放送大学による「コラボレーション講演会」が12月16日千葉市で開かれた。
講師は国立歴史民俗博物館の久留島浩教授。演題は『画像資料にみる近世日本の国際関係』。
パンフレットのコメントを見ると、「ともすれば近世の日本は『鎖国』政策によって外国との交易や外交が閉ざされていたと思われがちであるが、その歴史像は近年の研究で大きくみなおされてきた。今回は歴博の新展示案内をふくめ、近世の日本をとりまく諸外国との関係について、画像資料を中心に考えていく」とあり、歴史の見直しと画像資料には特に関心があるうえ、「江戸図屏風」の話が聞けそうなので参加する。
■ 歴博第三展示室改修
講演としては最初に「歴博」第三展示室のリニューアルの話があった。過日、「洛中洛外図屏風」と『長岡京遷都』を見に行ったとき、工事のため閉鎖されており、見るところが少なくなった分、歩くのが楽になった。歴博の展示をまともに見ていたらいったいどのくらいの時間がかかるのでしょうか。
■ 近世日本の国際関係
次に、かっての小学生や中学生時代には、江戸時代の日本は「鎖国」と教えられ長崎の出島だけが世界に開かれた針の穴のようなことを教わったたが、最近は見解も変わり、長崎口、薩摩口、対馬口、松前口の「四つの口」が世界に向って開かれていたという認識は当たり前という話があった。
後日、教科書センターで確認してみると、「鎖国のもとでの外国との交流」というよな題になっており、講師の言うとおりであった。あらためて最近、日本歴史の講義を聞いてたり、本を読んでみると、歴史観が大きく変化したと感じる。鎖国の話も昔のような説明では、中国の文物や情報などが溢れていた江戸時代後期の状況を理解するには無理があると思う。
■ 「江戸図屏風」
この講演会参加のお目当ては、「江戸図屏風」。今年は「洛中洛外図」は10月に京都国立博物館『狩野永徳展』で上杉本、11月に国立歴史民俗博物館で歴博甲本、12月に東京国立博物館で舟木本を2回見て、洛中洛外図や屏風の面白さにはまった。その延長線上にある。
屏風のテーマのひとつが「大手門から江戸城に入ろうとする朝鮮通信使の行列」に表された江戸の繁栄という説明には、初めて知ったことでもあり、軽い衝撃を受けた。
■ 那覇港の繁栄を描いた5つの屏風
「首里那覇港図屏風」「那覇港図屏風」「琉球貿易図屏風」(滋賀大学)「琉球進貢船図屏風」「琉球交易港図屏風」のうち 「琉球貿易図屏風」(滋賀大学)について特に詳しい説明があった。
観光や休養で沖縄には何度もいっているが、歴史について知識は漠としたところがある。改めて沖縄の歴史を最初から追ってみたうえで、現物の屏風を見てみたい。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)