経済・政治・国際

2008年10月31日 (金)

ガルブレイス『大恐慌』を読む

 まさか三度、この本を読むとは思わなかった。今回が、一番骨身に沁みて、読んだような気がする。

 ガルブレイスの基本的姿勢は、「投機の結果は、暴落である」というところにあるのではないか。
 暴落だけが問題なのではなく、その後の大不況が、大きな影を落とす。

 1929年は、きっかけとなったと言われているのは『投資信託』であり、今回はサブノートプライムローンである。
 しかし、その裏にある本当の原因は、投機であり、投機を可能にする資金であり、人びとの意識であり、それを歓迎する制度である。
 
 ガルブレイスは、1929年から始ま大不況を経験した人びとは、当分投機に手を出すことはないであろうと言っているように思えるが、約100年後に今回の暴落は起きた。

 自由の名の下に、規制緩和を図り、市場が解決するとして、投機を容認し、『金融工学』とういう意味不明の手法により、不良債券ウィルスを世界に撒いてしまった。
 
 結果の暴落と公的資金の導入。ガルブレイスだったら、どう分析するのだろう。
 人間は忘れる動物であり、過去より進歩していると思っている楽天家である。

 それにしてもこの本には懐かしい「サウスシーバブル」、バジェット『ロンバート街 』ロンドンの金融市場も登場する。

 経済史に輝くであろう暴落にであったことは、大いなる不幸であるが、一面経済学を学ぶものにとっては幸せでもある。

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