« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

2008年9月

2008年9月24日 (水)

『容疑者ケインズ』を読む

 ケインズに関する最近の評価が分かりやすく書かれている。久々にケインズ理論の本を読んで、目からウロコ状態となる。

 何故、こんなことが、過去には分からなかったのかとも思う。何でもかんでも、有効需要を創出すれば良いというのは終わったようだ。

 公共投資を見直すときであり、質が問われる。

 スティグリッツも言っていたが、イラク戦争で失ったものは多かった。有効需要は全く働いていない。

 十分に理解できたとはいえない状態だが、貨幣論と意思決定論は、ぼちぼちやっていこう。

 ケインズが投資の名人だったことは、昔から知っていたが、改めてこの本で指摘されると、ケインズのいう『株式投資=美人コンテスト』の意味が良くわかった。

 低金利政策は『年金生活者の安楽死』とも言ったようだが、この辺の掘り下げはないが、あの当時のイギリスの年金とは、今の公的年金制度は大分違うようだが、興味のあるところだ。

 過去の人であったケインズが『容疑者』とはいえ、議論の対象に登ることは愉快である。

 それにしても、題名のつけ方が上手い。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月 7日 (日)

死絵

 千葉市美術館で行われた講演会で学芸員の伊藤紫織氏から『死絵』の話を聞く。

 死絵もどうやら似絵と概念が近似するらしい。しかし、役者絵という捉えかたとなると、舞台上の装いや化粧をしているということで、似絵とか肖像画とか逸脱するらしい。

 たしかに歌舞伎の扮装をした役者を描いた絵を似絵とは言いにくい。

 絵の芸術性は薄いが、集めて分類するといろいろな類型がある。比較し、衣装などを分析すれば、それなりの面白さはあるのではないか。

 いずれにせよ、日本には堂々たる肖像画を飾る習慣が、為政者にないので、肖像画という範疇を確立するのは、大変ではないか。

 台湾の故宮博物院で、堂々たる宋の太宗の肖像画を見たことがあるが、東照大権現の架軸となるとややさびしく、これも肖像画といえるのか、ということになる。

 一度、新しい視点から江戸時代までの絵を再整理する必要はある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »