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2008年7月

2008年7月27日 (日)

“辻潤論”を読む

 折原脩三の“辻潤論”を読む。折原の辻潤論は、『「老いる」の構造』のなかの「Ⅳ自生自死の世界」と「Ⅴ生のスポーツマンシップ」が該当する。

 登場するのは、辻潤、辻まこと、折原が主演。「Ⅳ自生自死の世界」では、ショーペンハウエルが共演。脇役で盤珪禅師、暁烏敏まで登場。

 ショーペンハウエル『生きようとする意志』それを継承するのが、ニーチェ『権力への意志』。

 そして、ニーチェ『権力への意志』からミッシェル・フーコーの『真理への意志』へ。そう言えば、アンドレ・マルローもこの連環にはいるのかな。

 「Ⅴ生のスポーツマンシップ」では、辻まことが主役、辻潤、折原共演。三島由紀夫競演脇。役、伊藤野枝、荘子、臨済、山頭火、放哉、となっている。

 折原は、三島由紀夫がよほど気になると見えて、ここでも敵役で、登場する。

 でも、折原の一連の辻潤論を読んだが、主役は折原自身ではないのか。

 文芸評論家 桶谷秀昭が折原についてこんなこと言っている。

「戦中派の自己体験に固執した人生論風、あるいは思想論風の傾斜のつよい仕事です。」(一橋と昭和戦前・戦後の文学)

 それはさておき、死に方はこんな様子らしい。

 スティルネル 窮死

 辻潤 餓死

 三島由紀夫 自死 切腹

 深澤七郎 狭心症から心不全

 山頭火 頓死

 

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2008年7月23日 (水)

折原脩三著『 深澤七郎論』を読む 

 深澤七郎は、昔『夢屋』の今川焼を食べたこともあり、比較的よく読んでいる。

 折原脩三の評伝、評論の手法は、折原自身が前面に出て来る。『深澤七郎論』では、それに加えて対照的な人物として三島由紀夫が、登場する。

 深澤七郎と三島由紀夫とは、人生においても、作風においても全く、好対照である。

 そして、その死に方においても。

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2008年7月16日 (水)

辻潤と辻まこと

 最近、辻潤と辻まことに関する評伝を読んだ。一冊は玉川信明という人の『放浪のダダイスト辻潤』。

 上野の山下の古書市で大分前に買ったもの。ぽつぽつ読んでいたが、ここに来て一気に読了。大部の評伝で詳しく辻潤の生涯が書いてある。

 餓死して虱に全身を食われているというのは、凄まじい死に方だ。

 それはともかく、玉川信明は辻潤の文章は、あまり高く評価していない。

 ついで折原脩三の『辻まこと・父親辻潤』(平凡社)。

 これは、辻まことの評伝だが、辻潤、著者の折原脩三も前面に出て来て、三つ巴。さらに曽我量深に吉田一穂も加わる。

 折原脩三は、辻まことの文章は、勿論のこと辻潤の文章を高く評価する。

 果たして、自分はどう評価するのか?

 目下、講談社文芸文庫の「辻潤エッセイ選」を読書中。

 

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