棚橋光男『後白河法皇』(講談社学術文庫)
書店でちょっと第1章「後白河論序説」を立ち読みしたら、面白かったので、本格的に読み始めるが、レベルが高く、浅学の当方には理解が難しいところもあった。
最近はじめた中世史のポイントのところは、触れられており、勉強になった。
「12世紀後半段階の日本知識社会における東アジア典籍の受容の実態」の調査の発想は、これまた最近、中国史の勉強をはじめたものには、新鮮なものに感じられる。キーワードの「東アジア」がそこにある。
『台記』も出てくる。 後白河と絵巻制作の問題も出てくる。
「主従制」というキーワードも出てくる。
著者は、なにか波乱を、新しい見解を切り開きそうな予感をさせる。
しかし、著者は若くして故人となられた。
この人の書いた後白河法皇の全体史を読みたかった。
残念なことである。
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