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2007年12月30日 (日)

「バート・マンロー スピードの神に恋した男」を読む

 以前「世界最速のインディアン」という映画を紹介したが、これはその原作。ノンフィクション、原作はジョージ・ベックというバイクレーサーに出場した人。

 1899年3月25日に生まれた。映画の感想では、心臓が悪いのに、バイクレースで世界最速に挑戦するのは、アングロ・サクソンに違いないようなことを書いたが、マンローは、スコットランド人の末裔。

 1962年に時速288kmの記録を作るが、1940年代から記録を残している。1949年に妻が愛想をつかして家を出て、それ以来最低の仕事をして、バイクの改造にいそしむ。

 マンローが心臓病に気がつくのは、1962年の記録を樹立したあとアメリカ滞在中。その後もレースに参加を続け、
ニトログリセリンを飲んで「いつか自分は爆発する」と冗談を言っていた。しかし、運動に心がけ、毎日6キロ、1時間の散歩を欠かさなかった。

 1977年 マンローは今までかかった病気と骨折をリストアップした。
 脳しんとう8回、骨折7回、1941年の脳出血、心臓発作5回、マラリア熱、天然痘、1948年、一時的な失明
その他驚くべき数の細かい病気。1977年4月に発作を起こして、5週間入院した。しかし、よく回復する。
 
 この本を読むと、とにかくバイクへの情熱に驚かさせられ、敬意を表せずにはいられない。また病気をものともしない姿には感動させられた。
 もうひとつ、現代技術の粋を集めていると思われるバイクの改造が、じつは手づくりでおこなわれている、とういう事実に驚いた。
 たしかに、町工場ではオンリーワンの金型は手で作っていたこを思い出す。それから量産ということになる。

 マンローにはものづくりの心がある。柴崎武彦のあとがきによればそれはいまでも行われいるようだ。考えてみれば、オートレースのエンジン調整もそうだ。

  マンローは1978年1月11日に死亡した。

 人間は草の葉のようなものだとマンローは人生哲学を語る。

 「若く、はつらつとした春、夏に成熟して、種をまき、秋に衰えを見せ、冬に亡くなるというわけだ」

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